CareTEX(ケアテックス)大阪’25 専門セミナー登壇報告|日本最大級の展示会で専門セミナーを開催

ケアテックスセミナー 片山海斗

2025年10月16日(木)、インテックス大阪で開催された「大阪ケアウィーク’25/CareTEX大阪’25」の専門セミナーにて、Professional Care International株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:片山海斗)は、『もう怖くない!運営指導で指摘されやすい“あるある”と今すぐできる実践ポイント』をテーマに講演を行いました。

本セミナーには、大阪府内を中心に、近畿圏の介護施設・介護事業所の経営者・管理者・現場リーダーの皆さまに多数ご参加いただき、運営指導の「指摘あるある」と、その場しのぎではない改善のポイントについて、具体的な事例を交えてお伝えしました。

登壇の背景と意義

ケアテックス大阪セミナー報告 介護セミナー

介護事業所にとって運営指導は、「何をどこまで見られるのか」「どのくらい返還や処分につながるのか」が見えにくく、大きな不安の種になりがちです。限られた人員と時間の中で日々のケアと事務を回しながら、膨大な書類や頻繁な法改正に対応し、常に基準に沿った運営を続けることは容易ではありません。準備不足のまま当日を迎え、思わぬ指摘から大きな返還リスクに直面する事業所も少なくありません。プレス

こうした不安を少しでも軽くし、日常の運営レベルから「指摘されにくい事業所」を増やしたいという思いから、本セミナーは企画されました。年間5,000人以上の医療・福祉事業者の経営者・管理者に研修を行い、全国各地で数多くの運営指導対策を支援してきた片山が、現場で実際に見てきた「よくあるつまずき」とその改善策を、大阪の事業者の皆さまに向けて共有しました。

セミナーの主な内容

セミナー前半では、運営指導の現場で頻繁に見られる“指摘あるある”をテーマに、実際の指摘傾向を整理しながら解説しました。

  • 書類の形式は整っていても、中身の整合性が取れていないケース
  • 委員会・研修・会議などが「開催したこと」だけに終始し、内容や振り返りが残っていないケース
  • 加算取得に必要な体制は整えているが、運営指導の視点で必要な「証拠」が残っていないケース

といった具体例を取り上げ、どのような点が指摘につながりやすいのか、その背景にある考え方を丁寧に紐解きました。プレス

後半では、これらの“あるある”を日常の運営から減らしていくための実践ポイントとして、次のような内容を取り上げました。

  1. 「運営指導の視点」で自事業所の現状を棚卸しする方法
  2. 返還リスクを抑えるための、最低限押さえておきたい内部監査のポイント
  3. 法改正・通知のキャッチアップを「仕組み化」する考え方
  4. 現場を疲弊させない、ムリのない改善計画の立て方

単に「これをしてください」という手順にとどまらず、なぜその対応が必要なのか、どのように現場に落とし込めば定着するのかを、できるだけ具体的な事例を通じてお伝えしました。

今後の展望と業界への貢献

講演の終盤では、2026年度以降の制度改正や運営指導の厳格化が見込まれる中で、介護事業所に求められる視点についても触れました。

  • 「運営指導対策」は特別なイベント対応ではなく、日常の運営そのものを整える取り組みであること
  • 職員一人ひとりの力量に頼るのではなく、「仕組み」と「記録」で事業所全体の運営品質を底上げしていくこと
  • 返還リスクを抑えながら、サービスの質の向上・職員の働きやすさ・経営の安定を同時に実現していくこと

Professional Care International株式会社では、今後も運営指導対策や内部監査体制の構築支援、現場向けの研修・セミナーを通じて、介護事業の持続可能性と地域の介護サービスの質向上に貢献してまいります。

本セミナーを通じて、運営指導に対する漠然とした不安を「具体的に何を整えればよいか」という行動ベースの視点に変えていただくきっかけになっていれば幸いです。

Professional Care International株式会社は、今回のCareTEX大阪’25での登壇を一つの節目とし、大阪・近畿圏の介護事業者の皆さまとのつながりをさらに深めながら、現場の課題解決に直結する支援を一層強化してまいります。

今後も、運営指導対策や人材定着、業務改善、DXなど、介護事業の経営と現場に寄り添った情報発信・支援を続けてまいりますので、当社の活動にご期待いただけますと幸いです。